土曜ワイド劇場「消えた私」 1977年7月30日放送
1977年7月30日(土)放送の『土曜ワイド劇場』はサスペンスドラマ「消えた私」です。
岩下志麻が双子の姉妹役を演じています。
男を争って敗れた姉が、十年後に双子の妹を殺し妻の座を奪うのだが・・・、というそのなお話らしいです。
土曜ワイド劇場「新幹線殺人事件」 1977年7月16日放送
1977年7月16日(土)放送の『土曜ワイド劇場』ははじめてのサスペンス、ミステリーものでは、初めての原作つきドラマ、森村誠一原作「新幹線殺人事件」です。
原作はドラマタイトルどおり「新幹線殺人事件」ですが、ドラマの尺をみたら、必ずしも原作に忠実なドラマ化になっていないと思われます。
土曜ワイド劇場で明智小五郎シリーズを持つことになる天知茂の、土曜ワイド劇場初出演作品となります。
朝日新聞のテレビ欄のコラムでは、簡潔なテンポを評しながらも、『逆に、多少の弱さも目立つ。使われているトリック自体は推理劇としては、そちらかといえば初歩的。背景の芸能界物語も、原作が昭和四十五年とあっては、目新しさも薄れている』と指摘されています。
土曜ワイド劇場「時間よ止まれ」 1977年7月2日放送
2時間ドラマ、2時間サスペンスと呼ばれている番組が最初に放送されたのは、1977年7月2日(土)の『土曜ワイド劇場』の「時間(とき)よ、とまれ」です。
2時間というものの、当初は1時間24分の枠で放送されていますね。
------------------------------------------------------------------------------------------------
15年間に九州のとある田舎町で起きた殺人事件を追い続けていた刑事が、
事件の時効まであと10日となった日に見たテレビのボクシング中継。
テレビに殺人事件の指名手配犯人が映っていたのだった。
果たして刑事は時効までに犯人を逮捕できるのか。
------------------------------------------------------------------------------------------------
このドラマは、冴えない刑事役の渥美清、犯人役の小林桂樹、犯人の昔の女役の市原悦子の3人がメインキャストといえるようです。
放送前の新聞の朝日新聞テレビ欄には『ともかく一回目は期待を裏切らない。というより期待以上の出来と言っていい。説得力あるドラマだ』と好意的に書かれています。
刑事コロンボのようなミステリファンを満足させるような仕掛けの妙はありませんが、メインキャストが演技派なので、重厚で余韻の残るドラマになっています。